jtwp470’s blog

日記とかプヨグヤミングとか

Raspberry Pi 3 Model B をアメリカで買ってきたのでお家でセットアップする

Raspberry Pi 3をアメリカで留学中に$35(約3700円)で売っていたので大量購入してきました.

友人分等を合わせると計5台も密輸してきましたw 日本のAmazonだとこの記事執筆時点で約5000円なので1000円くらい安いことになります.

Raspberry Pi 3 Model B (Element14)

Raspberry Pi 3 Model B (Element14)

さてそろそろインストールとセットアップについて書きたいと思います. 前提条件としては以下の様なことを考えていますが一部に関しては各自適当に読み替えてください.

  • 操作するマシンはMac
  • デスクトップ等モニターは不要でサーバーのみの用途で扱う (GUIなし)
  • セットアップが終わったら有線LAN接続ではなく無線LAN接続を使う

SDにOSを焼く

Download Raspbian for Raspberry Pi

からRaspbianのLite版をダウンロードする.ダウンロード終了後展開しimgファイルを取り出します.その後MacにSDカードを挿入し, 書き込むパスを調べます.これはdiskutil listで出てきます.今回は/dev/disk2とします.一度SDカードをアンマウントします.

$ sudo umount /Volumes/NO NAME

そうしたら焼き込みましょう.以下のコマンドです.

$ sudo dd bs=1M if=2016-05-27-raspbian-jessie-lite.img of=/dev/rdisk2

実行中はどのくらい焼かれているのか進捗状況が出てきませんがCtrl-Tで表示できるので適宜見てみると良いと思います.

SDを挿してSSH接続をする

SDをRaspberry Piに挿しブートします.

最初のセットアップ時だけMacRaspberry PiをLANケーブルで接続しIPアドレスを取得する必要があります. Macの共有画面からインターネット共有にチェックをつけます.

f:id:jtwp470:20160925202731p:plain

上のようになればOKです.意味的にはRaspberry Pi側からMacWifiを経由してインターネット接続を可能にします.ifconfigなどで見てみると新しいIPアドレスが生えていると思います.例えば192.168.2.1が生まれたとしましょう.適当にpingなどで192.168.2.0/24内を探します.大抵2か3あたりで反応が返ってくるのでSSHをしてみます.

$ ssh pi@192.168.2.3
...

パスワードはraspberryです.

Wifi接続の設定をする

SSHができるようになったらWifi接続の設定をしましょう.ここで気をつけなければならないのはRaspberry Pi 3は5 GHz帯のWifiには対応していないところです.大抵のアクセスポイントは2種類の電波を飛ばせるようになっているので2.4 GHz帯の方を使うようにします.

$ sudo sh -c 'wpa_passphrase SSID PASSPHRASE >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf'

Wifiの情報を設定できます. SSIDにはESSIDをPASSPHRASEにはパスワードに適宜置き換え上記コマンドを実行します.このあと再起動し接続できるようになっていればOKです.

ここまでは

qiita.com

の情報を基にしています.

固定IPにする

最新のRasbianでは/etc/network/interfacesを書き換えるのではないそうです.最新とは

$ cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Raspbian GNU/Linux 8 (jessie)"
NAME="Raspbian GNU/Linux"
VERSION_ID="8"
VERSION="8 (jessie)"
ID=raspbian
ID_LIKE=debian
HOME_URL="http://www.raspbian.org/"
SUPPORT_URL="http://www.raspbian.org/RaspbianForums"
BUG_REPORT_URL="http://www.raspbian.org/RaspbianBugs"

で確認できます. バージョンが8以上である場合はこれ以降の方法で固定するようです.

これらは/etc/dhcpcd.confに以下のように追記して固定します.

interface wlan0
static ip_address=192.168.111.110/24
static routers=192.168.111.1
static domain_name_servers=192.168.111.101

Wifi接続の性能を調べてみる

Wifi接続の性能を調べてみるということでMacRaspberry Pi間の速度を測ってみます.Mac802.11ac接続でRaspberry Pi802.11aかgあたりで接続していると思います.

両方にiperfコマンドを入れて実行してみました.

結果は以下です.

Raspberry PiからMac

$ iperf -c 192.168.111.3 -p 60001 -f K
------------------------------------------------------------
Client connecting to 192.168.111.3, TCP port 60001
TCP window size: 43.8 KByte (default)
------------------------------------------------------------
[  3] local 192.168.111.110 port 33436 connected with 192.168.111.3 port 60001
[ ID] Interval       Transfer     Bandwidth
[  3]  0.0-10.0 sec  55040 KBytes  5492 KBytes/sec

約5.5MB/s出ています.

MacからRaspberry Pi

$ iperf -c 192.168.111.110 -p 5001 -f K
------------------------------------------------------------
Client connecting to 192.168.111.110, TCP port 5001
TCP window size:  129 KByte (default)
------------------------------------------------------------
[  4] local 192.168.111.3 port 51837 connected with 192.168.111.110 port 5001
[ ID] Interval       Transfer     Bandwidth
[  4]  0.0-10.0 sec  60288 KBytes  6016 KBytes/sec

約6MB/s出ています.

apt-get の先を変更する

apt-get を海外鯖から日本国内に変更する.jaistが提供しているのでそこにしてしまう.

deb http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi
deb-src http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi

総評

まぁ有線接続の半分くらいしか出ないようですがそこまで広帯域の通信をすることはないのでちょっとしたWebサーバーやDNSサーバーなんかに使ってみようかなと思います.