Raspberry Pi 3 Model B をアメリカで買ってきたのでお家でセットアップする
Raspberry Pi 3をアメリカで留学中に$35(約3700円)で売っていたので大量購入してきました.
アメリカのホームセンターでラズパイ$35で売ってて思わず買ってしまった pic.twitter.com/bqKCdZykZN
— たんご (@jtwp470) 2016年8月30日
アメリカで買ってきたオミヤゲの一部
— たんご (@jtwp470) 2016年9月12日
ラズパイ5台 RedVinesとTwizzlers, Re:ゼロとSAOの英文版 pic.twitter.com/2j3GLwbpHS
友人分等を合わせると計5台も密輸してきましたw 日本のAmazonだとこの記事執筆時点で約5000円なので1000円くらい安いことになります.
Raspberry Pi 3 Model B (Element14)
- 出版社/メーカー: RASPBERRY-PI
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さてそろそろインストールとセットアップについて書きたいと思います. 前提条件としては以下の様なことを考えていますが一部に関しては各自適当に読み替えてください.
SDにOSを焼く
Download Raspbian for Raspberry Pi
からRaspbianのLite版をダウンロードする.ダウンロード終了後展開しimgファイルを取り出します.その後MacにSDカードを挿入し, 書き込むパスを調べます.これはdiskutil list
で出てきます.今回は/dev/disk2
とします.一度SDカードをアンマウントします.
$ sudo umount /Volumes/NO NAME
そうしたら焼き込みましょう.以下のコマンドです.
$ sudo dd bs=1M if=2016-05-27-raspbian-jessie-lite.img of=/dev/rdisk2
実行中はどのくらい焼かれているのか進捗状況が出てきませんがCtrl-T
で表示できるので適宜見てみると良いと思います.
SDを挿してSSH接続をする
SDをRaspberry Piに挿しブートします.
最初のセットアップ時だけMacとRaspberry PiをLANケーブルで接続しIPアドレスを取得する必要があります. Macの共有画面からインターネット共有にチェックをつけます.
上のようになればOKです.意味的にはRaspberry Pi側からMacのWifiを経由してインターネット接続を可能にします.ifconfigなどで見てみると新しいIPアドレスが生えていると思います.例えば192.168.2.1
が生まれたとしましょう.適当にping
などで192.168.2.0/24
内を探します.大抵2か3あたりで反応が返ってくるのでSSHをしてみます.
$ ssh pi@192.168.2.3 ...
パスワードはraspberry
です.
Wifi接続の設定をする
SSHができるようになったらWifi接続の設定をしましょう.ここで気をつけなければならないのはRaspberry Pi 3は5 GHz帯のWifiには対応していないところです.大抵のアクセスポイントは2種類の電波を飛ばせるようになっているので2.4 GHz帯の方を使うようにします.
$ sudo sh -c 'wpa_passphrase SSID PASSPHRASE >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf'
でWifiの情報を設定できます. SSIDにはESSIDをPASSPHRASEにはパスワードに適宜置き換え上記コマンドを実行します.このあと再起動し接続できるようになっていればOKです.
ここまでは
の情報を基にしています.
固定IPにする
最新のRasbianでは/etc/network/interfaces
を書き換えるのではないそうです.最新とは
$ cat /etc/os-release PRETTY_NAME="Raspbian GNU/Linux 8 (jessie)" NAME="Raspbian GNU/Linux" VERSION_ID="8" VERSION="8 (jessie)" ID=raspbian ID_LIKE=debian HOME_URL="http://www.raspbian.org/" SUPPORT_URL="http://www.raspbian.org/RaspbianForums" BUG_REPORT_URL="http://www.raspbian.org/RaspbianBugs"
で確認できます. バージョンが8以上である場合はこれ以降の方法で固定するようです.
これらは/etc/dhcpcd.conf
に以下のように追記して固定します.
interface wlan0 static ip_address=192.168.111.110/24 static routers=192.168.111.1 static domain_name_servers=192.168.111.101
Wifi接続の性能を調べてみる
Wifi接続の性能を調べてみるということでMacとRaspberry Pi間の速度を測ってみます.Macは802.11ac接続でRaspberry Piは802.11aかgあたりで接続していると思います.
両方にiperf
コマンドを入れて実行してみました.
結果は以下です.
Raspberry PiからMacへ
$ iperf -c 192.168.111.3 -p 60001 -f K ------------------------------------------------------------ Client connecting to 192.168.111.3, TCP port 60001 TCP window size: 43.8 KByte (default) ------------------------------------------------------------ [ 3] local 192.168.111.110 port 33436 connected with 192.168.111.3 port 60001 [ ID] Interval Transfer Bandwidth [ 3] 0.0-10.0 sec 55040 KBytes 5492 KBytes/sec
約5.5MB/s出ています.
MacからRaspberry Piへ
$ iperf -c 192.168.111.110 -p 5001 -f K ------------------------------------------------------------ Client connecting to 192.168.111.110, TCP port 5001 TCP window size: 129 KByte (default) ------------------------------------------------------------ [ 4] local 192.168.111.3 port 51837 connected with 192.168.111.110 port 5001 [ ID] Interval Transfer Bandwidth [ 4] 0.0-10.0 sec 60288 KBytes 6016 KBytes/sec
約6MB/s出ています.
apt-get の先を変更する
apt-get を海外鯖から日本国内に変更する.jaistが提供しているのでそこにしてしまう.
deb http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi deb-src http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi
総評
まぁ有線接続の半分くらいしか出ないようですがそこまで広帯域の通信をすることはないのでちょっとしたWebサーバーやDNSサーバーなんかに使ってみようかなと思います.